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禁錮4年9カ月の判決を言い渡された後、裁判所を後にする大谷翔平選手の元通訳の水原一平被告=2025年2月6日、米カリフォルニア州サンタアナ、奈良部健撮影

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の口座から巨額の不正送金をした水原一平被告は、なぜ犯行に及んだのか。検察と水原被告側の間で犯行理由を巡る応酬が繰り広げられてきた。焦点となったのは、水原被告がギャンブル依存症だったのかどうかだった。

 「深刻なギャンブル依存症によって重大な過ちを犯した。治療が必要で精神的に危機的な状況にあった」

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 6日に米ロサンゼルス近郊であった裁判で、水原被告の弁護士はこう述べた。裁判所への提出書面でも「彼のそれまでの法を順守してきた人生で異例の行いだ」と強調し、減刑を求めた。ギャンブル依存症による金融犯罪は減刑されるのが通常だとする。

 水原被告による一連の犯行が…

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